『週刊文春』の2015年8月13・20日夏の特大号。
この号で「男の身だしなみ研究所」と題して、連載を始めます。
この連載は、実は不定期。
というか毎週だったら、きっと大変だし(笑)
ま、それはさておき、おもしろい内容にしたいと思っています。
今まで、ファッション誌をメインに活動してきました。
ウェブやモノ雑誌でも男性美容の情報は増えてきています。
こういう美容感度・身だしなみ意識の高い方々に向けての情報は
今までたくさんしてきたつもりです。
でも、ずっと「それだけでいいのかな?」と疑問もありました。
だって、本当にその情報が必要な人たちは気づいていないことが
往々にしてあるからです。
「今まで何もしてこなかったから、これからもいいよね?」
「スキンケアなんて、男のすることじゃない」
「何をどうすればいいのか皆目見当がつかない」
……そんな意見を無視してきたわけではないのですが
後回しにしてきてしまったのは事実。
以前、とあるインタビューで
「普通のオジサンの味方になりたい」と答えたことがあります。
そう、そうなんです。
誰だって、年は取るし、それに伴って衰えてもくる。
若い頃と同じではいられない。
だからといって、ムダに老ける必要はないんです。
しかも社会が変化して、身だしなみを整えていないこと
それ自体が「悪」とまで言われてしまうこともあるわけで。
美容感度の高い人たちはケアをすることのメリット、
そしてしないことによって被るデメリットを理解しています。
しかし、誰もが、伊勢丹や阪急のメンズ館で買い物できるわけではありません。
やっぱり恥ずかしくて買えない、どうしたらいいのかわからない、
それがふつうのオジサンの感覚だと思うのです。
だけど、それに今まで気づけなかった、あるいは無視してきた
普通のオジサン達に向けてこそ情報を発信し、
ケア、ひいては自分と向き合う作業の手助けをしたい
そう思った結果が、この連載です。
『週刊文春』の読者はとても年齢層が広く、そして立場も様々。
年齢や趣味志向など特定の読者層で区分けされてしまう
ファッション誌とは一線を画する媒体です。
また、女性の購読率も群を抜いて高いんです。
お父さんが買って、家に持ち帰り、家族で回し読みもしているとか。
タイトルに「男の〜」とついていますが、
実は女性にも読んでもいただきたい。
「男性って、こんなことで悩んでいるの?」
または、「私たちには常識だけど、こんなことも知らないんだ!」と
その美容やケアに関する認識の違いを知ってもらうのにも最適かと。
ここ『週刊文春』だからこそ、できる「身だしなみ講座」。
それを展開していくつもりです。
第一回は「頭皮ケア」について。
目から鱗の頭と頭皮の洗い方、シャンプーの選び方を解説しました。
この連載を通じて、普通のオジサンの味方になるつもりです。
ボクの意気込みとともに
ぜひ、ぜひ、ご覧ください。